世界メンタルヘルスデー

10月10日は「世界メンタルヘルスデー」です。

「世界メンタルヘルスデー」は,1948年にNGOとして設立された世界精神保健連盟(WFMH)が,メンタルヘルス問題に対する意識を高め,偏見をなくし,精神疾患等心の問題に対する正しい知識を普及するために1992年に定められたそうです。

ご存じでしたか?

「世界メンタルヘルスデー?  日本の10月10日は,体育の日(スポーツの日)だろう」と言う方の方が多いかもしれませんね。

10月10日が「スポーツの日」であるのは1964年の東京オリンピックの開会式の日であったためであることをご存じの方は多いと思いますが,なぜ「メンタルヘルスデー」なのか,実は私もインターネットのヤホーで検索したのですがわかりませんでした。

しかし,スポーツ(身体)の祝日とメンタル(心)を啓蒙する日が同じになったことは,日本人の私にとってはどこか妙であると感じ入ってしまいます。

「心身一如」。

日本人ならば馴染みのある言葉だと思います。心と身体はひとつであり,心の様子は身体に顕れ,身体の様子は心に顕れ,心と身体は一元であるという言葉です。

動作療法という心身一如の心理療法があります。これは,言葉ではなく動作や姿勢という,身体を使ってカウンセリングする方法で,成瀬悟策先生による日本で生まれた心理療法です。

動作療法は,弊社のカウンセラーが身につけご提供できる心理療法ですので,またいつか詳しくお伝えしたいと思います。

さて,みなさんは身体の健康のためにどんなことをしていますか?

病気になったり,ケガをしたら病院に罹るでしょうが,病院だけでなく色々なことをしていると思います。

健康診断もされているでしょう。整体や鍼灸に罹ることもあるでしょうし,フィットネスジムやプールなどに通っている方もいらっしゃるでしょう。

ヨガやピラティス,ストレッチ,ジョギングやウォーキングを習慣にしている方も多いと思います。

FITNESS

食事に気をつけたり,サプリメントを採っていたり,寝具やシューズなど身につけるものにこだわっている方もいらっしゃると思います。

病気になってから取り組むこと,予防のために取り組むこと,健康な人がもっと健康になろうと取り組むこともあります。書きはじめたらきりがありませんが,自分の身体の健康のために,私たちは長い人生の中で色々な取組をし,また投資をしてきているのだと思います。

では,メンタル(心)の健康のために何していますか?

また,何をしてきましたか?

うつを患ったり,適応障害になって病院や心理カウンセリングを受けることはあるとしても,心の病気に罹っていなくても健康診断や整体やフィットネスのように心の健康のために心理カウンセリングや心理専門家によるサポートを受ける方が今の日本にどれだけいるのでしょうか? 

心身一如という言葉があるにもかかわらずメンタルヘルスへの取組が日本の文化に根づくのはもう少し先になるのかもしれませんが,もっともっと日常的になっていくことで多くの人がウェルビーイングな人生を送ることができるようになると思っています。

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