6つの「やる気スイッチ」と2つのやる気発電所

YBSラジオ ラララ♪モーニング 「野球のハナシ ちぼり キャッチボールアカデミー!

野球のメンタルやイップス,やる気スイッチ,良いチーム作りのための大人のかかわりについて,YBS山梨放送の和泉アナウンサーとお話させていただきました。

やる気スイッチについて少し詳しく書こうと思います。

「やる気スイッチを入れるにはどうしたらいいの?」

子どもに対して,あるいは社員に対して,気になったことがあるのではないでしょうか?

「やる気スイッチ」とは,心理学用語で「動機づけ(モチベーション)」と言います。

動機づけの考え方は子どもや子どもを育てる大人だけでなく,社員や社員を大切にする経営者にとっても役立つ理論です。

YBSラジオでは,「やる気スイッチは6つある」とお話しました。

① 「楽しさ」スイッチ   楽しい,おもしろい,やることだけで満たされる,充実したいという動機づけ。

② 「自分磨き」スイッチ  自分を磨きたい,高めたい,訓練したいという動機づけ。

③ 「役立ち」スイッチ  将来や今の仕事や生活に生かすことができる,実用したいという動機づけ

④ 「人のため」スイッチ  他者のためにやろう,誰かの影響でやりたい,関係性の動機づけ

⑤ 「競争」スイッチ  負けたくない,プライドにかけて,イケてる自分になりたい,自尊心の動機づけ

⑥ 「褒美と罰」のスイッチ  報酬が得られる,罰を避けられる,という動機づけ

あなたは,もし社員や子どもが「やる気が湧かない」といったらどのように関わりますか?

ご褒美を用意したり,あるいは罰を与えて脅したり・・・?

「これは君のためになるんだ」,「将来のために役立つよ」といって説得したり・・・?

「やる気が湧かない」というのは…

どれかのスイッチが切れている,OFFになっているということです。

OFFになっているスイッチをONにするには,まずはどのスイッチがOFFになっているのか,本人と対話しながら見つけなければなりません。

大人や経営者の思い込みで,勝手にスイッチを切り換えたら,ONだったスイッチをOFFにしてしまうことにもなりかねません。

自分で話すということは,主体的な活動ですから,たとえネガティブな表現であっても対話によってその人の本来の力が発揮されやすくなっていくわけです。

日頃から対話しやすい職場環境や関係性を育みたいですね。

ところで,ラジオでは触れませんでしたが,これらのスイッチは2つの発電所から電気が流れてきています。

2つの発電所から流れるやる気とは

「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」と呼ばれる心理です。

例えば,⑥「褒美と罰」スイッチのように,ご褒美をもらえるから,罰を受けたくないからといった,自分以外の人や出来事の働きでやる気になるのは外発的動機づけと呼びます。

これとは別に,①「楽しさ」や②「自分磨き」スイッチのように自分の興味や関心のような自分の心の中から「やる気」が湧いてくるような動機づけが「内発的動機づけ」です。

二つの動機づけはどちらが良くて,どちらが悪いというものではありません。

自分の興味や関心で主体的に仕事に取り組んだり,勉強やスポーツを頑張ろうとする内発的動機づけはもちろん大切な力です。

しかし,良い仕事をして給料が上がったり,試合に勝って周りの友達からすごいね!といわれることでやる気になる外発的動機づけも必要です。

時には,ルールを破るとペナルティーが科せられるような場面が必要になることもあるでしょう。

しかし,最強の「やる気スイッチ」は,やはり内発的動機づけによる「楽しさ」です。

「○○のため」,「○○だから」などという理由などなく,それをするだけで満たされるスイッチ。触れただけで明かりがつくようなスイッチです。

「仕事や勉強に楽しさなんか感じられない」という方も,日常生活の中に「楽しさ」が感じられる活動がひとつでもあれば,それはウェルビーイングな人生にとって宝物です。

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