深山マインドのはたらき 

特集 里山マインド 3

ある男性の見た夢と不思議な体験をご紹介します。

初秋の晩,夢にご先祖様が出てきて「お前はがんになる」と言われたそうです。男性は夢の中で「どうしたらいいですか?」とご先祖様に聞くのですが,「ヨガでもやっていなさい」と言われたそうです。

夢を見た数週間後,男性は職場の健康診断を受けたのですが,健診結果が悪く再検査するよう言われ病院に行きました。すると驚くことにそこでがんの告知を受けたのでした。

まさに予知夢のような不思議なお話です。

その後,この男性は大学病院で医療的ケアを受けるのですが,同時に心理カウンセリングも受けました。

そのカウンセリングは,夢やイメージ,身体症状からのメッセージを問題に活用する深層心理学に基づく心理療法で,心理カウンセラーはその世界の第一人者と呼ばれる方でした。

カウンセリングの中で男性は,山裾のような場所にある自分の住処がいろんな植物に覆われ荒れていき,水路が詰まり,石垣が崩れやがて生活できなくなっていくというイメージを体験しました。そしてこれがご先祖様の夢のメッセージと重なり「生命が宿る住処である身体に手を入れていこう」とヨガやジョギング,筋トレを始めたのです。

その後も男性は,カウンセリングを通して夢やイメージ,身体症状をていねいに分析しながら生活するようになり,充足感のある気づき,不思議な出会いや体験などによって深遠で神秘的な心の働きを日常生活の中で実感するようになっていくのでした。やがてがんは緩解へと向かっていくのです。

これが深山マインドのはたらきです。

 

これは私の実体験です。カウンセリングの様子は,またいつか特集します。

※ 夢の扱いには,専門家との心理カウンセリングが大いに役立ちます。 また,夢の内容を現実の生活に直接結びつけたり何かの象徴として安易に考えることは「カテゴリーエラー」と呼ばれ注意する必要があります。深い山にむやみに入り込んで出られなくなるような危険もはらんでいます。私たちは,本来の夢のメッセージを見誤らないように日々トレーニングを積んでいます