日常にストレスマネジメントを! 5月の活動

8日(月) 心の健康講座 「メンタルトレーニング」

10日(水) 高等学校でのストレスマネジメント 「ちょっと苦手な出来事を克服する」

20日(土) 財団法人での職員研修会 「子どものこころに寄り添う」

ストレスマネジメントが日常に根づくことを願い種を蒔くが如く,今月も各地で活動を行いました。

10日(水)に実施した高等学校は,長期的な視点で生徒の心の健康の支援に取り組んでおり,Eustressによるストレスマネジメントは今回で5回目です。テーマは「ちょっと苦手な出来事を克服する」。

日常生活の中で,苦手な人や避けたくなる出来事は誰にでもあるものです。例えば,先生や上司,動物や昆虫,人混みや満員電車,エレベーターやトンネルなどなど…。

あなたが苦手な出来事は何ですか?

自分の苦手な出来事をを,動作とイメージ,リラクゼーションを使って軽減させるスキルを身につける体験学習です。

生徒達は,自分の克服したい問題を自分のペースで取り組み,全員が授業の前よりも苦手さが軽減したことを実体験した時間となりました。

このテーマの学習に難しい知識は必要ありません。

しかし,スキルを身につけるためには,ストレスコーピングの学習体験と心の健康に取り組むことができる場の安全感が不可欠です。長期的な視点で取り組んでいる学校だからこそできる活動です。

「また同じこと勉強するのかと思ったけど,こういうことに役立つのかとやっとわかった」,「今までのことがつながった」,「普段,使えることだと思った」といった感想を聞きました。

高等学校でのストレスマネジメント

全国にはこの高等学校のように心の健康を促進するために長期的な視点でストレスマネジメントに取り組んでいる学校や会社が存在します。しかし,多くは年に一度の講演会やセミナーだけというのが実情です。

もちろん,何もしないよりは良いでしょう。

しかし,野球に喩えれば,バッティングの理論を本やYou-Tubeなどでいくら学習してもバットを振ったことがなければピッチャーの生きたボールを打てるようにならないことと同じかもしれません。

プロ野球の選手や少年野球の子ども達がスキルを身につけ技術を向上させるために毎日素振りをし,練習試合をするが如く,心を健康にするためにストレスマネジメントや心理カウンセリングが日常的に取り組まれるようになることを目指しています。