ストレスを掘りはじめました!

2023年1月1日

みなさんは,身体の調子が悪く病院に行って色々な検査をしても特に異常がなく,はっきりした原因が見つからなかった時,お医者さんから「ストレスが原因ですね。ストレスをためないことが大切ですよ」なんて言われて,「ああそうかあ」などと納得したような気持になったことはありませんか?

依存症とストレスの関係について書きましたし,ハラスメントやいじめ,休職や不登校,各種疾患などなど,いろいろな心身の問題を語る時に「ストレス」という言葉が使われますね。

年末に届いた「ストレスマネジメント研究」の中で,犯罪行為の再犯防止への心理学的アプローチをしている北里大学医療衛生学部の野村和孝先生が,「ストレス」という言葉を便利な言葉で終わらせないことが大切だと書かれていました。

犯罪者への面接で「ストレスが原因だった」などと言い訳のように述べる者がいて,担当者が「犯罪行為の原因はストレスであった」などと決めつけてしまう。

しかし,本来,犯罪行動をストレスコーピングとしてしっかり分析する必要があるにもかかわらず,「ストレス」を「便利な言葉」で使うことで問題の解決を遠ざけてしまうことがあるというのです。

確かに・・・。

私たちはストレスという言葉を,職場でも家でも,仕事上でもプライベートでも,また,医療や福祉,司法や教育,アカデミックな領域でも,日常的に使い,それで何かわかったような気になっているようなところがありますね。

「ストレス」は便利な言葉かもしれません。

2023年の配信は,ストレスの深堀りからはじめましょう。

新年早々ストレスのお話で恐縮ですが,ストレスという言葉の誕生秘話,神話のようなもうひとつのストレスの逸話,メンタルトレーニング誕生秘話など,まだあまり知られていない,誰かに話したくなるような,そんな話題をご紹介できればと思っています。

ストレスをお楽しみください!

参考文献 ストレスマネジメント研究 2022 Vol.18 No2