山間にある学年1クラス,の小規模の中学校で受験のためのメンタルトレーニング授業を行いました。
この中学校は,なんと16年前からストレスマネジメント教育に取り組んでいます。
ストレスマネジメント教育は,コミュニケーション能力の育成やいじめやハラスメント防止にも通じる心の健康教育です。
16年前に心の健康教育に取り組んでいた学校やメンタルヘルス対策をしていた会社や組織は稀有ではないでしょうか。
授業は1年生から3年生まで。
この授業以外にも先生方からストレスに関する基本的な知識や様々なコーピングの方法を継続的に学んでいる生徒達。
授業を通して,落ちついた雰囲気,良好な友達との関係,一人ひとりの主体的な目的意識などが伝わってきました。学習する環境として本当に良質な中学校だな,と感じられました。
毎年,3年生は受験に備えたメンタルトレーニングに取り組みます。
試験や面接などで,緊張やプレッシャー,またネガティブな考えが湧いてしまって実力が発揮できないといけません。努力した成果が本番で十分発揮できるようになるために,イメージや動作を使った心の整え方を学びます。
世界的なトップアスリートがメンタルトレーニングに取り組んでいることは知られています。しかしその発祥は今から60年前,日本の水泳部の高校生への取組※だったことはほとんど知られていません。
メンタルトレーニングは,特別な人達のための取組ではありません。
日頃サラリーマンがフィットネスジムに通うが如く,子どもが塾で習い事をするが如く,身近で日常的に取り組まれるようになることを弊社は目指しています。
貴社の社員の子ども達や貴校の児童生徒達のために,メンタルトレーニングへのご関心ありましたら,お気軽にお問い合わせください。
本番のためのストレスマネジメントに成果はあるのでしょうか?
この中学校が16年間続けていることがその証なのでしょう。
※ 1960年,日本は東京オリンピックに備えて心理学の方法を取り入れる研究を始めました。この取組には,成瀬悟策らがそれ以前に取り組んでいた催眠や自律訓練法などによる研究が活かされています。別の機会に詳しくお伝えします。