2月22日 山梨YMCAの「ピンクシャツデー」活動の一環で,いじめ予防教育プログラム「いじめ解決大作戦BIG」ワークショップを行いました。
「ピンクシャツデー」とはカナダの学生2人から始まったいじめ反対運動です。
「いじめはやめましょう」「いじめはぜったいダメ!」という教育は繰り返し行われるべきです。しかし,それだけで良いのでしょうか?
「いじめが悪いことなど誰でもわかっている。でもどうしてなくならないの?」
「いじめ解決大作戦」BIG(Bullying Imagination Game)は,こうした問題意識から弊社代表が考案したいじめ防止のためのボードゲームです。
東日本大震災後の心のサポートプログラムでの経験をもとに,いじめという災害から身を守り,また未然に防ぐための訓練として活用する教材です。
具体的には,いじめる人,いじめられる人,傍観者の3者が現れる「いじめ」という現象について当事者の立場で主体的に対話しながら表現活動を行い,加害や被害について深く実感を持って理解し,それに基づいて「いじめ」をなくすためにできるアイデアをたくさん見つけていくものです。
「いじめをしてはいけません」と単に啓蒙することを目的としているものではありません。自分の内面にある加害性に気づき,被害への深い理解と問題を俯瞰できるような視点を持ち,いじめを抑止する適切な態度を育成することを目指した体験的な活動です。
重い雰囲気になりがちないじめ問題について,日常の中で明るく楽しく「いじめ防止活動」を目指して生まれた「いじめ解決大作戦 BIG」。2017年,日本ストレスマネジメント学会研究発表で成果が評価され学会賞を受賞しています。
学校や地域での新たなアプローチとしてのいじめ防止教育や,職場のハラスメント対策としてもお勧めいたします。
ご関心があれば,ぜひお問合せください。
2007年2月、ピンクのシャツを着て登校した少年が「ホモセクシャルだ」といじめられました。それを聞いた先輩2人がインターネットで「明日、一緒に学校でピンクのシャツを着よう」と呼びかけました。翌日学校では,呼びかけに賛同した数百名の生徒がピンクのシャツや小物を身に着けて登校。学校中がピンク色に染まり、いじめが自然となくなりました。その後,70カ国以上に広まっていき,カナダでこの出来事があった2月の最終水曜日は「ピンクシャツデー」とよばれるようになり,いじめについて考え,いじめられている人と連帯する思いを表す1日とされています。
(日本YMCA同盟HPより)