
新年度に増える「職場のストレス」とその兆候
新年度が始まり,1週間が過ぎました。
この時期,環境の変化によりストレスが高まってきている方も多いのではないでしょうか。
「職場の雰囲気が重い」「空気が張り詰めていて息苦しい」
そんな風に感じるとき,それは「雰囲気」そのものがストレッサー(ストレスの原因)になっている可能性があります。
今回は,職場の雰囲気によるストレスをどう捉え,どのようにメンタルヘルス対策を行えばよいのかを考えてみましょう。
「雰囲気」がもたらすストレスとは
職場の「雰囲気」が原因で感じるストレスは,心身にじわじわと影響する慢性的なものです。
気がついたときには,仕事に支障をきたして窒息しそうなレベルになっていることも。
これはいわば,心の生活習慣病とも言えるストレスかもしれません。
「気」に関わるものはコントロールしにくい
「雰囲気」の“気”は,「空気」「天気」「景気」「運気」など,
私たちがコントロールできない現象によく使われる言葉に含まれています。
職場の雰囲気もまた,自分の力だけでは変えにくいもの。
心理学的にも,感情はコントロール可能でも,気分や雰囲気は無意識的で生理的なものとされます。
雰囲気のストレス対処法は「気」にしないこと
では,コントロールできない雰囲気にはどう対処すべきでしょうか?
ヒントは,同じくコントロールできない「天気」や「景気」の対処にあります。
私たちは天気を予報で知り,雨が降るとわかれば傘を持ちます。
投資するときにも景気の指標を読みながら行動しますね。
雰囲気も同じです。
「雰囲気が悪い」と感じたときに,「雰囲気」を「気」のままにしないで客観的にわかるようにすること。
雰囲気を無理に変えようとするのではなく,「読む」「知る」ことで事前に対策をとることが可能になるのです。
弊社のメンタルヘルス対策:ストレスチェックと雰囲気調査
弊社では,従業員の皆さまのメンタルヘルスを守るために以下のような取り組みを行っています。
〇ストレスチェックの実施(法令に基づく年1回の義務化対応)
〇職場の雰囲気に関する独自調査
〇結果に基づく環境改善や心理カウンセリングの実施
これにより,メンタルヘルス不調の早期発見と予防的対応が可能になります。
まとめ 雰囲気を明らかにして職場全体で良い流れをつくっていきましょう
職場の雰囲気に圧倒されてしまうことは誰にでもあることです。
しかし,雰囲気は天気や景気と同じ。読み解いてみんなで備えましょう。
メンタルヘルス対策は,自分の心と身体を守る第一歩。
まずは,職場の状態を「気分」や「感情」だけでなく,ストレスチェックや雰囲気調査で把握してみませんか?
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メンタルヘルスサポートに向けた総合的な情報をお知りなりたい方は 厚生労働省「こころの耳」をご参照ください。