12月20日(火) YBSラジオ「ラララ♪モーニング」モーニングコラムのコーナーで,冬季うつ,コロナ禍におけるストレスや鬱,心の健康面で気をつけたいこと,日本ではまだまだ身近ではない心理カウンセリングについて,お話させていただきました。
YBSラジオの村上アナウンサーからご質問いただいた心理カウンセリングについてのくだりをご紹介します。
「海外のスポーツ選手や企業ですと,当たり前に活用している印象がありますが,まだまだ日本ではカウンセリングを受けたことがない,という方も多いと思います。心理カウンセリングとは,どんなことをするんでしょうか?」
メンタルトレーニングとかストレスチェック制度などによってスポーツ選手や大きな企業では活用されてきていますし,病院や学校ではカウンセラーが配置されています。しかし日本では,中小企業や個人の方で心理カウンセリングを受ける方はまだまだ少数だと思います。あまり知られていませんがスポーツ界のメンタルトレーニングは,実は日本が発祥です。今は逆輸入のような形で取り組まれています。
私たちは,メンタル不調の原因が,「本来の自分らしさが発揮できていない状態」だと考えています。発揮できない原因は,ストレスの対処力や人間関係の取り方であったり,家族や幼少期の体験が関係していたり,身体や器質的な要因など様々ですが,心理カウンセリングは,カウンセラーとの対話の中で,自分の考え方や本音,夜見た夢とかイメージとか,身体表現などをやりとりしながら,その人の本来の自分らしさが発揮できるようになっていくことをサポートするものです。また,それによってメンタル不調だけでなく,他の問題も改善していくと考えています。
身体の健康のために,病院だけでなくフィットネスジムやマッサージや,サプリメントや色々なことで予防や促進していますが,心の健康も同じように病院だけでなく心のフィットネスジムといった感じでメンタルヘルス対策や心理カウンセリングも身近にしていきたいと考えています。
心の健康を促進するようなカウンセリング文化が根付くことで,メンタル不調やハラスメントといった大人の問題だけでなく,不登校やいじめ,親子関係といった子どもや家族の問題,それから災害や事故事件後の心のケアといった地域の課題にも良い影響となるのではないかと考えています。